自走式立体駐車場の主なメリットとしては、入出庫の操作による待ち時間が少ない・雨風や直射日光から自動車を守ることができる・災害時の避難場所に活用できる・機械式立体駐車場と比較して自動車の出し入れが容易などが挙げられます。大型スーパーやショッピングモールなどに導入されているものの多くは自走式立体駐車場となっており、利用者にとって高度な運転技術や複雑な機械操作を必要としないため、誰でも利用しやすいといったメリットがあります。2階建て以上の階層で構成され、スロープを利用して階を移動しますが、その利便性の高さから多方面で採用されているのが大きな特徴といえます。自走式立体駐車場は上階の床が下階の屋根となる構造なので、雨や雪はもちろん日光の照り返しが強いときでも利用しやすいといったメリットがあります。
また、外壁について一定以上の開口率を取るよう法律で定められていて開放性が高く、津波などの被害を受けにくいことから災害時の避難場所として利用されることもありますし、階層を増やすことで収容率を上げられるので、敷地を有効に活用することができます。自走式立体駐車場を運営するためには、ある程度広い敷地が必要となるので、施設の上階を利用して大規模駐車場を運営する場合に適しているといえます。セキュリティの面でも定期的に見回りする管理人を雇ったり、防犯カメラを設置するなどの工夫をすることで、防犯性を高めることができます。